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京都で一番古い建物は?
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醍醐寺の五重塔が一番古いと言われています。

平安時代後期以降、京都はたびたび戦場となり、寺社に陣を構えるどころか、寺社そのものを標的として焼き討ちや破壊に及んだ例も少なくはありません。また、当時の最高権力者が所有した建造物は次世代の権力者によって取り潰される場合も少なくなく、そのため京都において室町時代以前そのままの建造物を探すことは、意外に難しいといえます。

そんな中で、醍醐寺の五重塔は、当時の姿そのままに今に存在する、数少ない建物だといえるでしょう。

現在は京都地下鉄の醍醐駅が最寄りとなります。駅を出て東に歩いていくと、かの豊臣秀吉が花見の宴を営んだことでも有名な醍醐寺が見えてきます。
現在も多くの建物があり、その中の多くが国宝となっていますが、応仁の乱の際に大内氏の手によって五重塔を除くほぼ全ての建造物が焼失してしまい、今残っている建物は、ほとんどが再建された建物です。

五重塔は、その中で唯一全焼を免れた建築物で、醍醐寺の中で唯一の創建当時からの建物です。開山からは約70年たってから建立されたということで他の建物が残っていればむしろ新しい建物といわれていたはずなのですが、今となっては最も古い建物とされるのがある意味残念です。