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上醍醐と下醍醐とは何か違うのですか?
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上醍醐こそが本当の醍醐寺です。

醍醐寺は、現在でも京都の中でもかなり広大な境内を持つ寺院の一つです。9世紀後半に、弘法大師の孫弟子である一人の僧が醍醐山頂にて示現により霊泉を得、そこに小堂を建造したことから始まります。

その後、醍醐・朱雀・村上という三帝の信仰を集め、釈迦堂を含む数々のお堂や僧房が建造されます。その後も天皇家や公家と結びつきを深め、真言宗の一派の中心的な寺院としてのみならず、貴族とも縁のある寺院として隆盛を極めることとなります。下醍醐は、醍醐天皇が醍醐寺を自らの祈願寺として庇護したために発達した、上醍醐の伽藍といえます。

上醍醐は、下醍醐から山道を登ること約40分、醍醐寺の山頂付近にあります。観音霊場を巡る「西国三十三箇所」の1つ准胝観音はこの上醍醐に安置されています。大半の建物は昭和初期の山火事によって焼失しており、創建当時の建物がないのが残念です。

道もさほどよくなく、普段山道など歩かない都会人にとってはかなり疲れる道のりですが、低い京都の山を歩くのに息を切らしているようでは、かなり都会に蝕まれていると言えるでしょう。