作者 たきねきょうこ
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薄青から紅色まで、梅雨空に映える紫陽花の彩り。
「アヅ」集まって、「サヰ」青く咲く様子から、
この名で呼ばれるようになったのだとか。
万葉集にも詠まれている日本古来の花で、
鎌倉時代に園芸化され広まっていきました。
花びらに見えるのは、実はガク片で、酸性土壌では青みが、アルカリ性だと赤みが強くなります。
「岩船寺」は、京都府南部、石仏の里として知られる当尾にある古寺。
6月中旬、本堂前から三重の塔の山際までを、二十品種、三千本の紫陽花が彩ります。
先代から現在のご住職まで、半世紀をかけて、一株ごと、丹精込めて育まれた紫陽花の花景色を本堂の阿弥陀如来座像も、きっと慈しんでいらっしゃることでしょう。
岩船寺(がんせんじ) |
説明
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天平元年(729)、聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝えられる古刹。山門の正面高台に池を隔てて三重塔、右手に本堂・庫裏、左手に十三重石塔・五輪石塔・石室、名前の由来となった岩船などがある。
「あじさい寺」とも呼ばれ、季節ともなると大勢の観光客でにぎわう。 |
住所
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京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43番地(Googleマップで表示) |
交通
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近鉄奈良駅→笠置行バス25分 岩船寺口下車徒歩25分
JR加茂駅→岩船寺前行バス25分 終点下車 |
TEL
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0774-76-3390 |
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