The Fugitive
 「逃亡者(1993)」(the Fugitive)−−。この映画が60年代に放映された同題のTVドラマシリーズ(1963-1967)のリメイクであることはあまりにも有名だ。
  無実の人間が常識離れの機転を利かせて真実を暴く、といったシチュエーションは人気のようで、米国では再リメイクで現在もTVシリーズが放映されている(公式サイトはこちら)。
 そういった背景もあって、この映画が成功が約束されていたと言っても過言ではなかった。アメリカン・ジャスティスの具現者であるハリソン・フォード(キンブル医師)と、苦味の利いた悪役色が定着したトミー・リー・ジョーンズ(ジェラード捜査官)という、逆の発想による絶妙の配役もその成功に一役買っているといえる。
 天才肌で、巧妙に捜査をくぐり抜けるキンブルと、凡庸だが、猟犬のように抜け目なく、執拗に逃亡者を追うジェラードのドラマがこの映画のポイントだ。



 こういった映画では、視聴者は逃亡者の味方になり、応援するかのような気分になるものだが(特にそれが好印象バツグンのハリソン・フォードであればなおさらだ)、 トミー・リー・ジョーンズの演技がすばらしく、彼が単なる追跡者ではなく、真実を見極めようとする強い意志をもった一人の男であることを描き切っている。
  最後のシーン、ジェラードがキンブルを逮捕する瞬間。二人は作品を通して初めて対面する・・・裏切者にとどめを刺そうとするキンブルを諭すジェラード・・・この場面に二人の関係がよく表れている。この映画でトミー・リー・ジョーンズは悪役というカラーを完全に払拭し、その後のボルケーノ(1997)やメン・イン・ブラック(1997)といった主役級の座へ登っていくことになる。
 単なるリメイク・ムービーにとどまらず、テンポよくアクションをまとめあげたスマッシュ・ヒット・ムービー、何度見ても楽しい映画だ。
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