六月~あじさいと岩船寺 |
作者 たきねきょうこ | |||||||||||
薄青から紅色まで、梅雨空に映える紫陽花の彩り。 万葉集にも詠まれている日本古来の花で、 花びらに見えるのは、実はガク片で、酸性土壌では青みが、アルカリ性だと赤みが強くなります。 「岩船寺」は、京都府南部、石仏の里として知られる当尾にある古寺。 6月中旬、本堂前から三重の塔の山際までを、二十品種、三千本の紫陽花が彩ります。 先代から現在のご住職まで、半世紀をかけて、一株ごと、丹精込めて育まれた紫陽花の花景色を本堂の阿弥陀如来座像も、きっと慈しんでいらっしゃることでしょう。
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