京都新発見サイト 逸都物語

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おひなさん

 日差しも柔らかく、黄身色を帯びてきて、すっかり春の色。

 そろそろ桃を飾って、ばらずし(ちらし寿司)を用意して、箱から一年ぶりに取り出すお顔も久しい「おひなさん」の季節。

 伏見のお稲荷さんの近くで作られる伏見人形は、土肌も温かなほっこりしたおひなさん。

 白酒に菱餅、ひなあられに、ひな板(愛らしい絵付きの小さなかまぼこ)食いしん坊な女の子たちのお祭りも、もとは身の穢れを祓い、人形(ひとがた)に託して、文字通り水に流した、息災を祈る儀式。

 子供たち!今年もたんと(たくさん)ご馳走よばれて、すこやかに、ゆっくりと大きくなあれ!

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